最初に言うと私は今回のスタン禁止に対しては肯定的です。

何故かといえば大前提として『スタン禁止は名誉なこと』だと思っておるからです。

 「トップメタのデッキを弱体化する禁止を出すことは、試行錯誤してトップメタを作り上げた人を馬鹿にする行為」だという意見も見ました。しかし、自分がたどり着いて調整を重ねて大会でも結果を出せたデッキから禁止カードが出るって、デッキビルダーとして或いはプレイヤーとして最高の名誉なんじゃないでしょうか?

 しかも今回の禁止4枚は「単体で明らかなぶち壊れ」ではなくカードプール内のカードとの相互作用の結果、強すぎるシナジー形成してしまったことにより禁止です。ゲームの分野においては開発側の想定よりもプレイヤー側の研鑽や修練により想定以上のことが出来てしまうことなんて当たり前のことです。開発チームを貶すよりも、プレイヤー側が勝利したことを喜ぶべきではないでしょうか。

 私個人としては KLD~XLN期のスタン活動はひたすら『グリクシス・コントロール』でティムールや赤単・その他を相手に負けたり負けたり勝ったりしてました。トップメタを倒すべくささやかに努力し続けてきた者としては、今回の禁止改訂で「今のカードプールではやっぱりトップの2つに勝ちきれないのも仕方なかった」と一応の回答が公式から出て納得できました。コントロール使いにとってそもそも辛い時期だったのです。

 今回のことでもう見飽きた 1t《霊気との調和》やメイン絶望の赤単とのマッチが緩やかなものになると思うとスタンも捨てたものでは無いと思います。

 ――しかし、勿論金銭的な面で損害を被った人の気持ちもわかります。私のモダン用ストレージには《密輸人の回転翼》が4枚入ってますし《暴れ回るフェロキドン》も相克のプレリで引いたばっかりです。それについては許せない人もいるでしょうが、『禁止改訂がある』のがMTGというゲームですので買うときにそこは覚悟はしておくべきです。プレイヤー側が来るべき禁止に対して出来る唯一の事は『禁止になるまでにとことん使い倒す』ことしかありません。それか手放してしまうか・・・。

 この禁止改定から、「硬直した環境へは禁止改定でも対応する」という会社側の姿勢が見られて満足です。カード資産が下がるのはいい気がしませんが、なにより同じデッキばっかりで飽きてしまって、楽しいはずの趣味の分野でショーダウンに行くことすら苦痛になるような事態は絶対に避けたいです。変化があることは素晴らしい。

 次のFNMではどの部族デッキを《破滅の刻》で吹き飛ばそう、初動4tのコントロールミラーでもよいぞ。 各々の考えた間に合わせのティムールでも赤単でも結構だ。 あぁ今から楽しみ。


 なので次の禁止改定では《死儀礼のシャーマン》と《トレストの使者、レオヴォルド》をどうにかしてください。もう十分です。

コメント

四日市
2018年1月17日8:15

これほど『禁止改訂がある』という事が、あらかじめ十分に購入者へ伝わっていなかった事が問題点であり、それこそが否定的な意見が噴出している原因ではないでしょうか。

ボードウォーカー
2018年1月17日12:20

環境ごとに監視リストみたいなものがあると事前にある程度ユーザー側も把握できるかも知れませんね。それはそれでやや窮屈な思いをしそうではありますが。

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