自信作のデッキが大会でボコボコのズタズタにされ、今までで一番大会結果・精神ともにへこんだ私は死んだような目でM11のスポイラーをチェックする毎日を過ごしていた。7月に入るまで出れる大会がないためデッキを構築する意欲も失われていた。

 ……しかしふと、
  http://mtg-jp.com/reading/tsumura/004867/
の記事を読んでいるときに気になる事があった。ちょっと古い記事なのだが、ROE発売直後のアメリカPTQベスト48のデッキの分布が私には引っかかった。
青白tap out 11
バント 9
ジャンド 9
蔵の開放 3
赤単 3
赤白青 3
グリクシス 2
ターボフォグ 1
赤タッチ黒 1
白黒赤 1
バントコントロール 1
白単エメリア 1
4色続唱 1
変身 1
召喚の罠 1


 なぜターボフォグ? そりゃ、ジャンドや青白コンに勝てるかも知れない。しかしそれだけではエルドラージのレジェンドがうろつく大会では生き残れなかったハズ。 それなのに……、
スゲェ!!

 私の頭の中で、対戦相手のライブラリーをトバシまくる謎のアメリカ人。そのデッキレシピを調べたわけでも、ましてや写真を見たわけでもないけれど、そういう人とそういうデッキが世界に存在するというだけの事実が私を起き上がらせる。

 墓地ごとライブラリーに入れて切り直すとか、墓地から帰ってくる速攻持ちとか、そんなのは最初っから問題ではなかったのだ! ライブラリーアウトの前ではクリーチャーのパワーなど無意味! 無用!! 無駄ァァ!!!



 そんなこんなで私は復活し、デッキを組むことにした。



 ――まず初めに、エルドラージの彼らはあまり考えずに取り敢えずライブラリーアウトデッキを組んでみようと思った。何故か、"ターボフォグ"という名前のままに色のイメージは"青緑"であった。ROEの初期の頃に『ジェイスレイター』をいじってあきらめた過去が私に青白を避けさせたのかもしれない。そして青緑の構築が始まった。

 まずは絶対に必要なパーツである。
《吠えたける鉱山》が4枚、《神話の水盤》が4枚、《濃霧》が4枚。ドロー加速としては旧ジェイスの方が使いやすいが一応エルドラージのことも加味するとジェイスは新旧2枚づつで4枚入れればいいだろう。《書庫の罠》も2枚あれば十分なことは青白で証明済み。
 次に必要パーツと相性のいいカード。
《時間のねじれ》はターボデッキで使わない手はない。《目覚めの領域》もブロッカー・マナ加速と便利でねじれとの相性もいい。《引き裂かれし永劫、エムラクール》はターンエンドに捨てて自分の墓地のカードを使いまわすために……。 はっ!

 このとき私の頭脳に《天才のひらめき》! ……ちょっと言い過ぎですね。


 このデッキパーツ、どこかで見たデッキと所々似ていると思ったら……、サイドから《変身》デッキにすればいいではいか!! それでエルドラージなヤツラにも対抗できる。

 Yes! やれるぜ!



 そんなひらめきを元に、試行錯誤をえてここにそのデッキは完成した。


○青緑ターボフォグ (M10・ALA・ZEN)
 //土地 24
4 霧深い雨林
1 沸騰する小湖
4 カルニの庭
4 ハリマーの深み
7 島
4 森
 //クリーチャー 1
1 引き裂かれし永劫、エムラクール
 //呪文 24
3 思案
4 濃霧
2 呪文貫き
2 否認
3 探検
2 ジェイス・ベレレン
2 精神を刻む者、ジェイス
2 書庫の罠
4 時間のねじれ
 //エンチャント 4
4 目覚めの領域
 //アーティファクト 7
4 吠えたける鉱山
3 神話の水盤

・サイドボード
1 引き裂かれし永劫、エムラクール
2 呪文貫き
2 否認
2 成長の発作
4 変身
2 野生語りのガラク
2 真髄の針



 ふぅぅ……、やっぱりライブラリーアウトは良い。1t目に《カルニの庭》を置くと対戦相手が
「 Polymorph? (それ変身デッキですか?) 」 と聞いてくるのもなおさら良い。

 マナ加速とドロー加速がこれほど噛み合うとは思わなかった。青白カラーよりも数段素早くパーマネントを展開出来るので加速が成功する確率が高い。領域を複数張っておけばエムラクールのキャストも可能。しかしそれをすると自分のライブラリーがなくならないようにしないといけないが。

 勿論欠点もある。クリーチャーの除去はまず全く出来ないと言ってもよいのでシステムクリーチャーが非常に厄介。そして、赤単に勝てるビジョンが見えない! 純粋な変身デッキなら
《エメリアの盾、イオナ》で何とかするのだろうが、彼女の採用は中々難しい所である。



 まぁしかし、それにしてもターボデッキには《呪文貫き》が良く似合う。

(――今回これが言いたかった。)

コメント

丹依悠。
丹依悠。
2010年6月19日22:29

「あしあと」をたどってきました、こんにちわ。
ターボフォグですかぁ……
何でみんなフィニッシュはライブラリーアウトと決めつけるのでしょうか。
マジック七不思議の1つに数えましょう……

実際、軽減スペルは緑よりも白のが絶対数が多いので、白青で組むのがベターですね。
と言うか、上記レシピには《濃霧》しかない(^^;
下手すると1ターン目の1/1にヘコまされかねないです……

ちなみに、《心の傷痕》撃った後、《号泣の石》を起動すれば、それで終わりです。
あとは、ありったけの白フォグと《審判の日》を入れておけば何とでもなりますよー

ボードウォーカー
2010年6月20日0:22

こんにちはです。

確かに決め付けるのもどうかと思ったので調べてみました。
青白カラーで一応メインはライブラリーアウトだった模様です。他の6つが気になるトコロですね。

最初は自分も青白で考えたのですが、神話エルドラージ3体の復元力が絶望的だったのでそれの対策を考えた結果こうなりました。軽減が少ない代わりにトークンによるブロックと早い段階からの《時間のねじれ》で延命を試みております。

《心の傷痕》+《号泣の石》はなかなかそこまで持って行くのが困難そうで今回遠慮しました。また組むかも知れません。

nophoto
Chie
2014年1月2日21:50

I can’t believe you’re not playing with me-ht-at was so helpful.

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