現在のスタンダードでは『青白(t赤)』と『ジャンド』が使用率・強さにおいて大体並んでメタのトップにある。それを追う形で『バント』。ちょっと離れて『赤(t黒)』、『ナヤ』、『緑単』。といったデッキの分布の具合であろう。

 怒涛のビートと鉄壁のコントロ-ルに2極化した現在のデッキ構成だが、そのどちらにも当たらないデッキも歴然と存在する。
 そういうデッキ、そしてそれを使用するプレーヤーの事。 人、それを地雷と言う。

 地雷デッキの本質を一言でいうなら『徹底的に相手の土俵で戦わないこと』に尽きる。相手に強力なクリーチャーが居るのならば何故好き好んで殴りあわねばならぬのか? 俺はもっと別の方法で勝つぜ! とかそんなことを考える人が使うのに向いている。例えば私とか。

 そんな中、現在のスタンダードでまかり通っている地雷デッキは何かというと、まず『青緑変身』。このデッキは《エメリアの盾、イオナ》や《引き裂かれし永劫、エムラクール》を《変身》により直接場に出せる。"最速3ターン"、"ライブラリートップいじり放題"と言う私の愛するこのデッキは青白コントロールに抜群に強い。青白相手にはもうしばらくは負け無しであろう。

 次に『時の篩+蔵の開放』。はまれば5~7ターン以降1度も相手にターンを渡さないことも可能なので「ずっと俺のターン!」とか1度でも口ずさんだことがある人は使用してみると面白いだろう。メインにカウンターが入っていないデッキや中速ビートに強い。

 そして最後。このデッキは上の2つと比べてかなりマイナーで、地雷度合いも高いデッキである。その名も、『ハウリングバーン』
 Matt Raderのハウリングバーン
クリーチャー:0枚
スペル:36枚
3 送還
4 呪文貫き
2 乱動への突入
3 双つ術
3 ジェイス・ベレレン
4 時間のねじれ
4 稲妻
1 噴出の稲妻
4 ルーン炎の罠
4 吠えたける鉱山
4 神話の水盤
土地:24枚
4 沸騰する小湖
11 島
9 山

サイドボード
4 否認
1 双つ術
1 乱動への突入
4 永久凍土の罠
2 鞭打ちの罠
3 噴出の稲妻

  要するに鉱山その他でドローを加速して、《ルーン炎の罠》で大ダメージを本体にぶち込むデッキである。手札の枚数のダメージなんてたいしたこと無いと嘗めてかかると酸欠の金魚みたいに口をパクパクさせる羽目になる。MWS上でその存在は知っていたが、まさか形にして結果を残している人が居たとは思わなかった。中々すごい人である。 このデッキも当然ながら手札を溜め込む青白に強い。逆に赤単にはちょっと苦戦するかも知れない。


 ……以上が、私の考える現時点でのスタンダードにおける地雷デッキである。どのデッキも青白コンに強い構成なので、これから更に青白が増えるならこれらのデッキもメタの中核に躍り出ることになるやも知れない。それまでもうしばらく、私はこれらのデッキで青白に当たって細く微笑みながら、メタの海を泳いでいこうと思う。

コメント

nophoto
Giselle
2014年1月4日2:47

Apnterpaly this is what the esteemed Willis was talkin’ ’bout.

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